幸せの黄色いホーン レコードプレーヤー製作記 03話 工作実況中継(1)


面白い話はみんなで共有すべきでしょう、ということで夏休みの工作を実況中継。
失敗して醜態をさらす可能性もありますが、そもそもレコードプレーヤーの製作は非常に簡単だから大丈夫。
TT71とWE308Lを組み合わせたプレーヤーを製作したのは高校2年生の夏。
あのころはこんな心理的余裕がなかった。
作るのに必死でした。

とはいえ、当時から大胆だったことも確か。
新品のTT71のトランスの配線を切断、延長し、本体とは別のアルミケースの中にそのトランスを収めるという改造をしていました。
動かなくなったらどうする気だったのだろうと、今でも思い出しては心配になります。
でも、こういう楽観的な態度がDIYには必要ですよね。



アクリル板を調達するためにネットを検索してみると、ヤフオクにショップから出品されていました。
四角形なら自由なサイズにカットして販売してもらえます。
厚さ10mmだと100mm×100mmあたり120円。
設計図どおり400mm×200mm、300mm×200mm、120mm×120mmを2枚ずつ。
何れも10mm厚です。

厚さ10mmものアクリル板などはあまりお目にかかったことがないので興味津々。
アクリルの比重や性質などを調べたりして、アクリル板が届くまで結構わくわくしました。



同様にヤフオクのショップからアルミの端材を調達。
脚部にするつもり。
アルミの端材は様々なサイズのものが販売されています。
プレーヤー全体のバランスを考えて直径70mm×高さ32mmという円柱状のものを選びました。
画像ではきたない印象でしたが、アルミをピカッとさせるのは簡単です。
サンドペーパーでこすってピカールで磨くだけ。



アクリル板とアルミの端材が届きました。
アクリル板は正確かつ丁寧にカットされており、また、キチンと包装されていたため傷などもありません。
アルミの端材はなかなか存在感があり、仕上がりが楽しみです。

アクリル板には両面に保護膜が付いていました。
すこしだけはがしてみると、とても透明感があります。
ガラスよりも透明かもしれません。
保護膜には「旭化成ケミカルズ デラグラスA メタクリル樹脂押出板」と表示されています。
この保護膜は工作の途中で傷つくのを防ぐために最後まではがしません。

とりあえずアクリル板とアルミの端材を積み上げてみました。
う〜ん、どんな雰囲気になるのか、この状態ではよく分かりません。
完成した姿を早く見たいな。



アルミの端材は、全体を600番の耐水ペーパーやすりで軽く磨き、ピカールで軽く仕上げました。
まるで根気がないのです。
だって、ピカピカって馬鹿馬鹿しい。
とは言いつつも、割とピカピカに仕上がったのがうれしいと、これは一体なんなんでしょう。
(手ぶれの画像が、これまた綺麗)



さて、いよいよPL-30Lの解体改造作業に突入。
ヤフオクで購入したPL-30Lは、あまり綺麗ではありませんでした。
しかし、新しいプレーヤーシステムでは、外から見えるのはプラッターとモーターだけ。
プラッターはアルミの鋳造品ですから、どんなにサビがついていてもサンドペーパーとピカールで簡単に綺麗になります。
また、モーターはキャビネットの中にあり、全く汚れていません。

PL-30Lは、プラッターを取り外し、スイッチがくっついているプラスチックの円形板を外すと、その中の空間に、トランス、基板、モーターが収容されています。
基板は年季が入っているように感じられるので、なるべく無駄な力が加わらないように丁寧に取り扱います。
カプラー類の取外しも慎重に。
そしてモーターを摘出。



モーターの側部にあるローター止めを外すと、ステーターとローターを分離できます。
オイルに濡れた小さなボールベアリング。
サビや汚れはなく、なにもすることがありません。
つまらない…
とりあえずちっちゃなボールの油をふき取り、ミシン油をつけておきました。

モーターからは13本のリード線が出ています。
これがカプラーを介して制御基板の端子に接続されています。
この制御基板、トランス、そしてスイッチ部を別筐体に収めるため、13本のリード線を70cmほど延長することにしました。
おっと、熱収縮チューブを忘れてる!



各リード線を延長線に半田付けして、熱収縮チューブで絶縁。



このままでは配線がバラバラ。
どうしようもない雰囲気なので、配線をまとめるものをホームセンターに探しに行きました。
いろいろ探しているとテフロン製?の1mのコイルチューブというものを発見。
おおっ、うまくまとまりました。



基板にカプラーを接続しテストしてみると、ちゃんとターンテーブルが回ります。
やほほ!


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