セブンのお話 08話 緑色かどうかは重要なのか?

次の車を何にしようかと考えるのは楽しいことです。750iLが素晴らしかったのですっかり中古外車のファンに、というか、車の雑誌を読まないせいか最近の国産車は名前さえ知らないですし、さらに新車価格は妙に高くなっていて手が届きません。という訳で国産の新車は考えませんでした。

7年〜8年落ちで値頃感のあるBMWの7シリーズ(E65、E66)、ジャガーのXJ(X350)、メルセデスベンツのCLS(W219)などが候補です。CLSはジャガー風味でスタイルがいいです。750iL(E38)もジャガーを参考にデザインしたそうなのでこういうのが好みなのかもしれません。



Jaguar XJ




Mercedes Benz CLS


7シリーズでは750i(E65)を考えていました。搭載している4798ccのV8エンジン(N62B48B)はバルブトロニック(吸気バルブのリフト量を可変させてスロットルバタフライバルブの代わりをさせる)、吸排気可変バルブタイミング(ダブルVANOSと呼ばれている)、筒内への燃料の直接噴射、吸気マニフォールド長の連続可変システムなどを備えており、ベースになったN62B44は2002年、4L以上の部門でのインターナショナルエンジンオブザイヤーを受賞しています。750iと今まで乗っていた750iLを比較すると

750i  4798cc、367ps/6300rpm、50.0kg-m/3400rpm、車両重量2040kg、ホイールベース2990mm
750iL 5379cc、325ps/5000rpm、49.9kg-m/3900rpm、車両重量2020kg、ホイールベース3070mm

う〜ん、新しいV8の方が排気量が小さいのにパワーがあります。一方、車両重量は同じぐらい。ちなみに750iの0-100km/hのメーカー発表値は5.9秒、750iLは6.6秒。トランスミッションは、750iが6速、750iLは5速であるため、おそらく2速までしか使わないこの測定項目ならクロスしている方が有利かと。もっとも、最高出力は750iの方が高回転域で発生しているため、たとえば5000rpmで比較すると似たような馬力値になるのではないかと。まあ、実際の使用状況においてはそんなに差はないのではないかと…  こんな具合にいろいろと考えてはみるもののV8には今ひとつ乗る気になりません。



BMW 750i


上記の750iのほかに760Li(E66)も考えていました。750iLの5400cc V12は大きなバルブを大きく開けて、という古い設計のエンジンでしたが、この760Liの6000cc V12は、DOHC4バルブ、バルブトロニック、ダブルVANOS、筒内への燃料の直接噴射を行う現代的エンジン。魅力的です。しかし、760Liは中古車の台数が非常に少ないのです。安価で程度の良いものは難しいだろうと諦めていました。

さらに760Liにはもうひとつ問題が。社用車が多いためか車体色は黒や銀がほとんどです。内装もブラックレザーばかりなり。妻や母は緑(ディープグリーンメタリック)か赤(バーベラレッド)がいいとのたまう。緑色ならあるかもしれないけど、赤い760Liって… さらに、内装色はベージュがいいとのこと。それからシートヒーターがないとダメなんだそうで…




BMW 760Li


あれこれ考えるのがめんどうになってきて750iに決めてしまおうかなどと思っていたところ、ヨハネスさんが新車同様のダブルシックスを入手されたことを聞きます。うん、やっぱりV12がいい、とネットで全国を対象に検索。結局、大阪のBMWディーラーからBMW認定中古車の760Li(E66後期型)を購入しました。初度登録2005年11月、走行43400km、右ハンドル、ディーラー車、車検2年付きというもの。決定打は車体色が緑色で内装色がナチュラルブラウンだったこと。やれやれです。ちなみに車両価格は280万円(整備費、保証込み)、支払総額は311万円でした。

(2012/12/20)



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