幸せの黄色いホーン 87話 PD.2450(2)

製作途中のバッフル板に取り付けての記念撮影です。パシャ!


PD.2450

非常に獰猛な感じです。箱に入れてしまうと見る機会がないのが残念。

このPD.2450はターボサウンド社のスピーカーシステムには採用されていないようです。しかし、ターボサウンド社のTSW−124には、プレシジョンデバイシズ社の61cmウーファーが使用されていました。このTSW−124は、TMS−3やTMS−4と組み合わせるためのサブウーファーシステムです。フロントロードタイプの箱は1回折り返しただけの単純な構造。


TSW−124


音はクリアーでパンチがあり、同社の46cmダブルウーファーシステムよりも好評だったとのこと。バスレフとはちがい、この手の箱はパンチがある低音が出るみたいです。JBL社のASH6118(46cmウーファーの2242Hを1本搭載)のパンフレットには「Excellent "punch" with true sub-bass extension.」という説明文があることからも分かります。


ASH6118

TSW−124に使用されていた61cmウーファーは、LS−2403という型番で4Ωタイプでした。TSW−124のパンフレットによると、6インチボイスコイル、直径30cmのフェライトマグネットを搭載していると書かれており、これはPD.2450と同じです。しかし、このLS−2403のBL値は41!であり、PD.2450のBL値の32.357よりも大きな値になっています。しかし、このBL値のちがいは、LS−2403の許容入力がプログラムで1200Wであるのに対し、PD.2450ではプログラムで2000Wとなっており、これに伴いPD.2450のXmaxの方が大きくなっていることが原因だと思います。従って、両ユニットは基本的に同じ構成であり、LS−2403はホーン用、PD.2450はバスレフ用に最適化されている姉妹品だと考えています。

残念ならTMS−3やTMS−4同様、TSW−124も生産中止。現在では54cmウーファーをフロントロードタイプの箱と組み合わせたTSW−721が生産されています。このTSW−721には、54cmウーファーのPD.2150同等品が搭載されていると思います。


TSW−721

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