幸せの黄色いホーン 61話 低音を叩きつけろ!

サブウーハーは設置スペースの制約から46cm1発にしました。しかし、このサブウーハー用の箱の設計はV字型バッフルの設計よりも難航しました。せっかく38cmダブルウーハーのV字型バッフルにフロントロードホーンのような雰囲気を持たせることができたのにサブウーハーがダイレクトラジエタータイプでは興ざめです。そこで背面の壁をイメージホーンとして利用した折り曲げタイプのフロントロードホーンやバックロードホーン等、様々な形式を設計してみましたが、いかんせん箱の大きさに対して設置スペースが足りない・・・

ところでV字型バッフルの挟み角には非常に狭いタイプもあります。EAW社にはこんなV字型バッフルのサブウーハーシステムがあります。挟み角を狭めれば箱の容積を稼げるような気がしますが、あんまり狭くするとユニットがひっかかって取付けられない!とか、ネジ止めできない!というような非常識事態が発生しそうです。これ笑えないかも。


EAW SB1000Z

このサブウーハーシステムを見ているうちに、このV字型バッフルをスパッと縦に切断しグルッと90度回転させ、床に低音を叩きつけるようにしたらどうだろうか、と閃きました。46cmウーハー1発を傾斜した下向きのバッフルに取付けて、その傾斜したバッフルと床との間の空間をクサビ型の断面を持つ擬似V字型バッフルにしようというわけです。さらにユニットの両サイドにダクトを設け、クサビ型空間にこれらダクトを開口させてみようと。

文句ございません、これでいきましょう。ユニットはPEAVEY社のローライダー18にしました。すいません、またピービーになってしまいました。でも、これでオールピービーの音が聴けるわけです。なお約2万円で購入したのですが、これも円安ドル高の影響で約2万5千円になってしまいました。



サブウーハー箱の外寸は790W×560H×700D。内寸容積は約200Lです。補強材、ダクト、ユニットにより減少する容積は約20L。従って、実効容積は少なめの約180L。ダクトは4本。各ダクト開口は100×80mm、ダクト長は274mmです。普通に計算するとダクトチューニングは約35Hzになりますが、クサビ型の空間が延長ダクトとして働いて、30Hzぐらいに下がるのではないかと勝手に想像。ハチャメチャな感じになってきて、ちょっと不安です。


底面側から見たところです。ダクトの配置、お分かりになりますでしょうか?

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