幸せの黄色いホーン 56話 ユニットを比べてみよう

V字型バッフルと組み合わせるユニットは38cmウーハーにしました。46cmウーハーも考えてみましたが、さすがに恐ろしくなってきてやめました。

38cmウーハーをちょっと比較してみましょう。振動系の実効質量の順で並べてみました。有名なユニットの数値はだいたい覚えてますけど、あなたはどう?

メーカー

型番

Mms
(実効質量のこと)

Fs
(エフゼロのこと)

Qts
(キューゼロのこと)

PEAVEY

1508−8HE

52.9g

51.2Hz

0.341

ALTEC

515−8GHP

59.87g

37Hz

0.1915

JBL

D130

60g

40Hz

0.25

JBL

2220A

70g

37Hz

0.18

PEAVEY

1508−8SPS

77.6g

41.9Hz

0.437

PEAVEY

1508−8ALCP

82.5g

40.4Hz

0.428

PEAVEY

1508−8CU

93.9g

36.7Hz

0.286

JBL

2226H

98g

40Hz

0.31

PEAVEY

1508−8CUCP

100.5g

34.8Hz

0.235

JBL

2265H

112g

37Hz

0.32

TAD

TL−1601a

117g

28Hz

0.31

PEAVEY

LOW MAX15

138.5g

38.2Hz

0.352

PEAVEY

1508−8HPS

142.3g

33.9Hz

0.352

JBL

2235H

155g

20Hz

0.25

JBL

2266H

260g

31Hz

0.37

フロントロード向きの515−8HGPと2220Aは、実効質量が60gと軽く、やはりQ値が0.2以下と小さいですね。ところで、最近の業務用のサブウーハー用フロントロード箱は、密閉箱の特性にホーンロードの帯域を付加するという考え方で設計されています。こうした箱に適合する最近のユニットはコーン紙が強靭なためか、それともサブウーハー用だからなのか、実効質量は大きめになっています。

ハイコンプライアンス型のTL−1601aと2235Hは、FsとQ値の何れもが小さく、小さな箱に入れてFsとQ値を上昇させることを前提に設計されています。

2265Hと2266HはJBL社の最新型主力ウーハーです。いずれもNDD構造の磁気回路(3インチボイスコイル)を搭載しています。2265Hは過去の主力ウーハーであった2226Hよりも実効質量が重くなっています。低域のレンジを欲張る傾向になってきているようです。2266Hはサブウーハー用のユニット。実効質量はなんと260gもあります。残念ながら両ユニット共に単品では販売されていません。

PEAVEY社の38cmウーハーは全て4インチボイスコイル。1508−8ALCPとCUCPはプロライダーシリーズ、また1508−8SPS、HE、CUはブラックウィドウBWXシリーズのユニットです。プロライダーシリーズは、BWXシリーズの改良型であり上位機種になります。ちなみに、BWXシリーズは2001年頃、プロライダーシリーズは2003年頃に開発されました。

1508−8HPSはローライダー18の38cm版であるローライダー15のこと。非常に強力なサブウーハー用ユニットです。そして、LO MAX15はこのローライダー15をさらに強化した怪物ユニットです。LO MAX15はブラックウィドウシリーズのフルサイズフェライトマグネットを2段積みにした磁気回路を備えており、ユニット重量が14.8kgもあります。

LO MAX15

安価に入手できるPEAVEY社のユニットの中から1508−8ALCPに決定。適度に軽い実効質量、4インチアルミボイスコイル、そして新型フレームの搭載と魅力を感じていたからです。


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