幸せの黄色いホーン 53話 RX22

CH−1にと組み合せるドライバはPEAVEY社のRX22にしました。サウンドハウスで1万円位です。PEAVEY社はコンプレッションドライバを30年に渡り作り続けており、2インチダイアフラムドライバは、22、22A、22T、22TI、22XT、RX22と進化してきました。また、4インチドライバは44Tから44XTへと発展しました。

RX22は2000年ごろに発売された比較的新しい製品です。エッジと一体成型されたチタンダイアフラムとRadialinerという名称(商標)の新しいフェーズプラグを採用し、また、改良された磁性流体を開発したことにより高域特性の改善が図られたようです。ちなみに22XTは22Tの改良版であり1995年ごろ開発されました。RX22はこの22XTを磁気回路も含め全面的に変更した全く新しいタイプだそうです。ダイアフラムの互換性もないそうです。

高域特性は改善されたそうですが、パンフレットのレスポンスグラフを見てみると、10kHz以上はダラ下がりになり、イコライジングで持ち上げても15kHz程度までと思われます。それにCH−1のように比較的大きな定指向性ホーンと組み合せた場合には、あまり高域の伸びは期待できないと思います。


PEAVEY RX22


RX22のボイスコイル直径は50.8mm、外寸の直径が133mmで奥行きは74mm、重さは2.44kgです。ちなみにJBL社の2426Hは、ボイスコイル直径が一回り小さい44mm、外寸直径が134mm(マグネットカバーなし)で奥行きは104mm、重さは約4.3kgです。この重さの差は、RX22が安価だから・・・ではございません。2426Hのスロート取付け部に付属している鋳鉄製スロートアダプタの重さが原因。これはスタンダードサイズのネジ型スロートをボルト止めの1インチスロートに変換するためのもの。

こういうコンプレッションドライバの構造は、どれもこれも同じようなものです。ちがうのはダイアフラムの材質や大きさ、それに磁気回路の規模だけ。あきちゃったね・・・と思っていたら、なんと同軸ドライバを発見。BMS社の4590は、2インチスロート、リング型の中域ダイアフラムのボイスコイル直径が90mm、同じくリング型の高域ダイアフラムのボイスコイル直径が44.4mm。ダイアフラムの材質はポリエステルだそうです。オリジナリティがあるユニットは素敵ですね。



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