幸せの黄色いホーン 33話 BLACK WIDOW(3)

とりあえず右側のLS−11EXのコードを外し、1808−8SPSに接続しました。CDを再生しながらパワーアンプ(A501)の入力ボリュームで左側のLS−11EXと1808−8SPSのバランスをとります。すこし、モコついているので、モコつきがなくなるまでミキサー(MG10/2)のハイ(10kHz)を上げてゆきます。

低域は下の方まで伸びていないようですが素晴らしい低音感です。音楽が躍動し、気持ちが高揚してくるエネルギー感があります。それに、ユニット自体の音がそのまま聴こえ、バスレフのダクトから聴こえてくるようなモヤッとした感じがありません。LS−11EXだけの音がいかにつまらない音だったかを思い知らされました。そのLS−11EXも同時に鳴っているのですが、1808−SPSのキャラクターにシステム全体の音が支配されています。

1808−8SPSに耳を近づけてみると、ウーハーとしてはかなり高いところまで出ています。あとで気づいたのですが、このユニットを取り付けたSP118Xというサブウーハーの周波数レスポンスグラフを見てみると3kHzまできちんと出ていました。

背面開放型の問題点は、裏側のパイプ共振や背後の壁からの反射だそうです。しかし、それと判断できる音は出ていません。でも、やるべきことはやっておこうと、とりあえず近所のホームセンターで吸音材になるようなフェルト等を探してみました。どれも重さが足りないようで今いちです。帰りがけに特売されていたトイレットペーパーに目が止まり購入。24ロールほど箱の内側に積み上げたところ、すこしだけクリアになったように思いました。

今度は、1808−8SPSと右側のLS−11EXを並列に接続して聴いてみました。離れて聞くとさすがに定位が変ですが、電子ピアノを演奏するには問題なさそうです。大き目の音量にすると凄い迫力。エネルギーがみなぎる感じで少し恐いぐらいです。

真面目に取り組めば相当な音が出そうです。遊びのつもりだったのに。バッフル板の上下の隙間から裏側の音が回り込みにくくする改造や、専用のアンプの購入など、あれこれ考え始めてしまいました。



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