幸せの黄色いホーン 01話 2つの候補

中学生のころキットのラジオを作りました。ドキドキしながら音を出してみると、これがシャラシャラした音。その5cm口径程度のスピーカーユニットが小さすぎるのでは、と思ったので、卓上ステレオに接続してみました。すると堂々と鳴るではありませんか。この経験で自分の場合「オーディオ、イコール、スピーカー」ということになってしまいました。

90年代、円高が進んだため、高値の華だったJBLユニットの値段が急に身近になりました。分不相応とあきらめていたのですが、とうとう1996年の春、購入に踏み切りました。もっとも、予算はペアで10万円ちょっと。

JBLなら38cmウーハー、という安直な考えで、2つの候補を考えました。第1候補は38cmフルレンジのE130と2402Hの組み合わせ。ネットワークも2〜3Khzぐらいでクロスさせればいいので作れそうです。このE130と2402HはJBLの製品群の中でもデザインが気に入っていました。

第2候補は2155Hという38cm同軸スピーカー。3インチボイスコイル径のウーハー部と2416Hドライバとバイラジアルホーンの組み合わせ。お粗末なネットワークもくっついてきます。オーディオブームが去ったあとの比較的新しい世代のユニットなので、人気は無いようですが、フルレンジユニットや同軸ユニットが好きなので気になっていました。

E130と2402Hの組み合わせは、D130と075の組み合わせの現代版で、期待に答えてくれそうです。中域に本格的なホーン+ドライバを加えるという発展性もあります。

しかし、長い間、フルレンジ+ツィーターという組み合わせの自作スピーカーを使ってきたので、E130と2402Hの組み合わせは新鮮味に欠けることも確かです。E130はフルレンジスピーカーというよりは、高域がすこし伸びたウーハーと考えた方がいいことも分かっているのですが、このあたりで別の方向のシステムに進んだほうがいいかもしれないと考え始めました。


2155H

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